「おかやま生体信号研究会」設立趣意書
「ヒトの動き・脳波・筋電」など,生体信号の計測技術の発展はめざましく,その応用技術は,ロボット,医療・福祉機器,自動車,情報通信機器など,多くの分野で実用化されつつあります。岡山県内でも,生体信号に関わる大学等の研究者は多く,また,10社を超える企業が生体信号を用いた新技術・新製品の開発に取り組もうとしています。
このような現状を踏まえ,大学等の有志による設立委員会で検討を重ねた結果,所属組織や専門分野の壁を超えた生体信号に関わる研究者・技術者の交流・連携の場となるネットワークとして,以下のとおり「おかやま生体信号研究会」を設立しようとの結論に至りました。
この研究会は,特定産業分野が対象の縦糸型既存産学官連携クラスターとは異なり,幅広い出口イメージが描ける技術領域の生体信号を対象とする「横糸組織」です。これにより,生体信号に関する新しい研究・開発の発展と,それを活用した産業の振興が期待されます。
1. 対象とする分野
ヒトの動き・脳波・筋電・心電・血圧など,ヒトをはじめとする生き物に由来する信号の総称である生体信号に関連する技術を対象とします。
具体的には,生体信号の計測・処理技術,生体信号による機器制御技術,生体信号の診断応用・評価ならびにその応用技術などが挙げられます。
2. 目的と使命
本会は,生体信号に関心を有する研究者・技術者等のネットワークを構築して交流を活発化することにより,県内の大学等の研究機関での生体信号関連の研究・開発の高度化を図るとともに,企業・団体等での生体信号関連技術の実用化を促進して岡山県の産業活性化に寄与することを目指します。
3. 活動内容
本会の目的と使命を達成するために,次に掲げる活動を行います。
(1)生体信号関連情報の収集・共有活動
(2)会員相互の情報交換・交流機会の提供
(3)共同調査・共同研究等の促進
(4)研修会・見学会等の実施
(5)生体信号技術を活用した産業の育成協力
(6)その他,本会の目的達成に必要な活動
4. 対象とする会員
県内外を問わず,広く生体信号関連技術に関心を有する大学等・企業・機関等の団体または個人を会員の対象とします。
今後,この研究会への強く温かいご支援とご協力をお願いいたします。
「おかやま生体信号研究会」設立委員一同
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